訪問報告
YeLL 訪問報告~苫小牧&新冠編~
稲生会の川村 健太郎です!
先週、YeLLで苫小牧と新冠の患者さんの自宅へ訪問して来ました。
いずれもNIV(鼻マスクなどを用いた人工呼吸器)を使用している患者さんで、地元の医療機関などと連携しながら
診療を行っています。
今回の訪問は呼吸状態の定期チェックが主な目的でしたが、ある患者さんのところで「福祉サービス」の話題になりました。
障害児・者では、痰の吸引など医療的ケアを要する場合、利用可能なサービスや施設が大きく限定されます。
とくに都市部を離れた地方では、全く福祉サービスを利用できず、家族のみで日常のケアを行っているケースは
珍しくありません。
今回訪問したご家庭も、まさに家族のみでのケアに日々奮闘しており、痰の吸引、カフアシスト(排痰補助の器械です)、
夜間の呼吸器装着、食事介助などなど、日中は母、夜間は父と分担しながら行っているとのことでした。
しかも、患者さんは20歳を超えた仲の良い姉妹。両親は2人のケアは当たり前のことと笑顔で話してくれますが、
大変なことも多いようでした。
過去に一度だけ福祉サービスの相談へ行ったことがあるようでしたが、すぐに利用開始とはならず、
それ以降も継続的な話し合いに繋がりませんでした。
今回の訪問では、患者さんの自宅で、毎月訪問診療に来てくれている地元の先生と会うことが出来ました。
そこで、今後は一緒に利用可能な福祉サービスの検討を進めて行きましょうという話になりました。
手を挙げてくれる福祉施設、事業所などがあれば、患者さんの体調や医療的ケアのこと、医療としての
バックアップを全力でして行きたいと思います!
ご家族は日常的なケアの負担を感じながらも、一方で専門職とはいえ他人にケアを任せてしまうことへの
不安も抱えておりました。
ずっと一緒にいて、すべて自分たちがケアしてきたのであれば、当たり前の気持ちだと思います。
いろいろな想いに寄り添いながら、少しずつでも進んでいきたいですね!
YeLLは、これからも応援していきます!