訪問報告
YeLL訪問報告2016年7月~旭川編その1~
稲生会の土畠です。
今回は7/19~21の日程で旭川を訪問して参りました。
旭川訪問は、YeLLが始まる前の去年6月にも伺っているので、2度目になります。
昨年は旭川厚生病院小児科を訪問したほか、北海道療育園の先生方ともお会いして北海道の小児等在宅医療について情報交換しました。
今回は、初日に上川保健所で行政・教育関係の方々と情報交換会を開催しました。
保健所、市町村保健センター、特別支援学校など、各地の状況を伺うことが出来ました。
管外ではありますが、留萌・増毛からもお越し頂き、中核病院まで車で2時間以上かかってしまう地域の状況を伺い、広大な北海道ならではの課題もあるということを再確認しました。
2日目には旭川医科大学小児科を訪問して同院の在宅患者さんについて伺ってきました。
他の病院でも同じような状況がありますが、旭川医大でも「小児科」とは言っても20~40代の患者さんも多くいらっしゃるとのこと。
小児科で長く診療していた患者さんについては成人診療科に引き継ぐことが難しいケースも多く、小児科学会でも「トランジション(移行)」として課題の一つに挙げています。
患者さんのご自宅訪問としては、先天性中枢性低換気症候群(眠ると呼吸が浅くなってしまう病気)で乳児期より夜間人工呼吸器を使用している中学生のお子さんのほか、ダウン症候群で夜間のみNIV(鼻マスク式人工呼吸器)を使用している1歳のお子さんを訪問しました。
いずれも以前より当院で関わっている患者様ですが、やはりご自宅に伺うと見えてくるものが全然違いますね。
2回目の訪問ということで、さらに旭川地域の状況が見えてきました。
また、小児等在宅医療を応援して下さっている方々との交流の幅も広がり、今後の連携が促進されるのではと期待しています。
次からの投稿でも、今回の旭川訪問の報告をしていきたいと思います。
医療法人稲生会のある札幌地域は、本日は最高気温28℃とのこと、今日は医科3チーム、歯科1チームによる訪問診療があります。暑い日が続きますが、今週もがんばります!